【要注意】エアコンから火?年々増えているトラブルの理由とは?
画像引用:製品評価技術基盤機構(NITE)
皆さんこんにちは!ハウすくらぶの糟谷です。
最近ハウすくらぶでは、「エアコンの掃除」に関するお問合せをよくいただいております。
年末になる前に、「早めにお掃除をお願いしたい」と考えていらっしゃる方が多いようです。
今回は、エアコン火災事故が増加している理由とエアコンスプレーのリスクについてご紹介します。
「エアコン火災事故」が年々急増している理由とは?
ところで、最近「エアコン火災事故」が急増していることをご存知ですか?
工業商品の技術の査定やクオリティの情報収集を行っている製品評価技術基盤機構(NITE)の資料によると、2015年から2019年までの5年間で、合計263件発生しています。また、そのうち6件で死亡事故が起きている現状が複数報告されています。
では、これらの事故はなぜ起こるのでしょうか。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、出火原因を「エアコン掃除時の洗浄液や消毒用アルコールの除去が不十分だったため」と記しています。つまり、エアコンの洗浄スプレーがエアコンの奥にある電子部分にかかり、電源を入れた時に漏電し火災に繋がったと分析しています。
エアコンスプレーは火事になるリスクが高い
エアコンスプレーの成分で一番恐ろしいのは、LPガスと次亜塩素酸水です。
ご存じの通り、スプレー缶の中には洗浄液を噴射するためのLPガスが含まれています。LPガスは可燃性があり、火事のリスクになる可能性が高くなるのです。
また「次亜塩素酸水」はエアコン内部のアルミニウムを腐食させる恐れがあります。
洗浄スプレーの成分表をみると、洗浄スプレーをエアコンの中に入れるのは非常にハイリスクと言えるのではないでしょうか。
それでは、エアコンスプレーの洗浄液によって発火した再現動画がありますので、下記をご覧ください。
引用:製品評価技術基盤機構(NITE)エアコン「4.内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火」
実は、スプレー洗浄によるエアコン火災事故後の現場を見たことがあります。後から聞いた話になりますが、一番激しく燃えていたのは、エアコンのモーターだったそうです。
さらにエアコン洗浄スプレーだけでは、内部の汚れは全く洗い流せません。
多くのリスクがあるエアコン洗浄スプレーを使うのは、絶対にやめましょう。
過去記事では、エアコン洗浄スプレーの成分以外のリスクついても詳しく書いています。
合わせて参考にしてください。
エアコンクリーニングは必ずプロに相談を!
製品評価技術基盤機構(NITE)では、「エアコンの内部洗浄は正しい知識を持った業者に依頼してください。」と注意喚起しています。誤ったエアコン洗浄をする方が多く、危険な事故につながる可能性が高いためです。
またエアコン掃除は、内部に大量の水を入れて、洗いすすぐしか方法はありません。またエアコンの汚水を外に出さないようにするためには、大きな汚水回収カバーを設置する必要があります。内部の部品も保護しないといけません。
これらの点を踏まえると、プロでない方が洗浄スプレーを使って掃除するよりも、プロの方が堅実で、安全だと言えます。
ハウすくらぶでは、エアコンクリーニングの相談も実施しております。
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参照:製品評価技術基盤機構(NITE)|エアコンの内部洗浄による事故に注意~製造から長期間経過した換気扇・扇風機にも注意~