洗濯槽クリーナーの正しい使い方と注意点
「洗濯物に黒いカスがつく」「洗濯槽が汚れている気がする」そんなときに思い浮かぶのが“洗濯槽クリーナー”。しかし、実は洗濯槽クリーナーは 正しく理解して使わないと、かえって洗濯物に汚れが付着するなど逆効果になる場合があることをご存じでしょうか?
洗濯機はそもそも「分解できないもの」も多い
洗濯機は分解を前提に作られていない機種が多いです。特に 5年以上使っている洗濯機は、洗剤カスや水垢で洗濯槽が固着し、外れないケースが非常に多いのが実情。
メーカーによっては物理的に分解できない構造のものもあり、「見てみたけどできませんでした」ということもあります。
つまり、市販クリーナーでどうにかできるはず…という期待は、実はあまり現実的ではありません。
洗濯槽クリーナーは“定期使用しないと意味がない”
クリーナーは、月1回程度で定期的に使用してこそ意味があります。 しかし、メーカーに確認した話では、驚くべきことに「本当に綺麗さを維持するなら、購入したその日から2週間に1回使い続ける必要がある」とのこと。 2週間に1回、年間24回使用すると…1本1000円だとして 年間2万4000円、5年で12万円超。現実的ではありませんよね。久しぶりに使う人ほどリスクが大きい
特に注意すべきなのは次のケースです。
- ・初めて洗濯槽クリーナーを使う
- ・数年ぶりに使う
- ・前回から長期間あいている
- この場合、洗剤によって “中途半端に汚れだけが剥がれ、裏側に残ったまま” になります。
- 結果として…
- ・洗濯物に黒いカスがつく
- ・10回洗っても出続ける
- ・糸くずフィルターや循環ホースに大量に詰まる
- ・逆にトラブルが増える
洗濯槽の汚れは“洗剤だけでは落ちない”
洗濯槽の外側は、想像以上に汚れが蓄積します。 ですが、それを落とすには 洗剤だけでは絶対に足りません。プロが分解洗浄するときは、- ・強い専用洗剤
- ・高圧洗浄
- ・ブラシで物理的にこそぎ落とす
“汚れていても寿命が縮むことはない”
意外かもしれませんが、洗濯槽の汚れと洗濯機の寿命にはほぼ関係はありません。洗濯機の寿命を左右するのはモーター(濡れない部分)なので、槽の汚れで故障することは基本的にありません。 つまり、洗濯槽クリーナーを使うかどうかは「気持ちの問題」に近いのです。とはいえ、循環ホースのネットだけは掃除必須
ただし、例外があります。それが 循環ホースのネット部分(糸くずフィルター)。ここは汚れが溜まりやすく、放置すると水流が悪くなります。エアコンでいうフィルターに該当するので、ここだけは定期的な掃除を推奨します。洗濯槽クリーナーは「やるなら覚悟を」「やらない選択もアリ」
- 洗濯槽クリーナーを使うなら
- → 月1回以上、できれば2週間に1回を“覚悟”して使うこと
- 使わないなら
- → 無理に使う必要はまったくない。むしろ中途半端に使うとデメリットが大きい
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