ブログ

【注意喚起】“ぼや騒ぎ”から学ぶ、火のトラブル対処法

先日、作業中に実際に遭遇した“ヒヤリとした出来事”をご紹介します。 お客さまが夕飯の準備をされている最中に、キッチンで小さな火事、いわゆる「ぼや」が発生しました。

とっさの対応で火は鎮火!でも…

炎が上がった瞬間、お客さまは慌てて水をかけて消そうと必死に対応されていました。 ですが実際には、水では火は完全には消えません。表面の炎は見えなくなっても、内部で赤い火種が残って燃え続けていることがあるのです。 そのときは、私たちが作業で使っていた養生用の毛布を火にかぶせ、空気を遮断することで鎮火できました。大事には至らず本当に良かったのですが、「正しい対処法を知っているかどうか」で結果は大きく変わります。

やってはいけない!NG対応

火が出たとき、ついやってしまいがちなのが「とりあえず水をかける」という行動。 でもこれは危険です。
  • ・油が原因の火事に水をかけると、かえって火が跳ねて広がることもある
  • ・表面は消えても、内部で火種が残り「あとから再発火」する可能性がある
「消えたと思って安心したら、夜中にまた燃え出した」という事例も少なくありません。

正しい火の消し方は「空気を遮断」

火が出たときに大事なのは 空気を遮断して燃焼を止めること です。
  • ・バスタオルを何枚も重ねる
  • ・濡らした毛布をかぶせる
  • ・布団など燃えやすいものはNG
完全に火が消えたら、まだ火種が残っていないか確認することも大切。小さなものなら水をためたバケツや浴槽に入れて、一晩沈めておくと安心です。

「ぼや」でも後片づけは大変

火はすぐに消えても、壁に煤がついたり、焦げ跡が残ったりと後始末が必要になることもあります。状況によっては、消毒や張り替えといった対応が必要になることも…。 火事は「ちょっとした油断」で起こりえます。そして、火が出てから「どうするか」を知っているかどうかで、被害の大きさは大きく変わります。
  • ・水ではなく、空気を遮断して消す
  • ・消えたあとも火種がないか確認する
ぜひ覚えておいてくださいね。安全第一で、毎日の暮らしを守っていきましょう。