「ちょっと待って!」エアコン洗浄スプレーに潜む2つの大きなリスク
「エアコンのニオイが気になるから、洗浄スプレーや消臭スプレーを使ってみよう」と考えたことがある方は少なくありません。市販のスプレーを使えば手軽にキレイになると思いがちですが、実はそこに大きなリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
ハウスクリーニングのプロとして、あえて声を大にしてお伝えします。
「市販のエアコン洗浄スプレーは使わないでください!」
その理由は、次の2つの重大なリスクにあります。
エアコン洗浄スプレーのリスク①エアコンが故障する

洗浄スプレーの多くは「見える部分」にしか噴霧できません。しかし、エアコンのニオイやカビの発生源は、見えない奥のアルミフィンやドレンパン、送風ファンの内部にあることがほとんど。
そこに無理やりスプレーをかけても、洗浄成分が入り込むことで電装部分に影響を与え、故障の原因となる可能性があります。
そして、このようなユーザーによる洗浄による故障は、メーカー保証の対象外になることが多いのです。「自分でやって壊した」と判断されてしまえば、修理費用は全額自己負担に。
「ニオイを取るつもりが高額な修理に…」という最悪のケースもあるのです。
エアコン洗浄スプレーのリスク②詰まり・水漏れを引き起こす

もうひとつのリスクが排水ホースの詰まりによる水漏れです。
エアコン内部の汚れにスプレーの成分が加わると、それらが混ざり合って粘度の高いかたまりとなり、ドレンホースに詰まってしまうことがあります。これが原因で、エアコンから水が漏れたり、部屋の壁や床にシミができてしまうことも。
一度詰まってしまうと、簡単には取り除けません。専門業者による分解洗浄が必要になり、結果的に余計な出費と手間がかかってしまうのです。
洗浄スプレーにはメリットがない?

市販の洗浄スプレーは「すっきりした気がする」だけで、実際には根本的な解決にはなっていないことがほとんどです。
スプレーの成分がカビのエサ(タンパク質・糖分)になってしまうこともある
奥の汚れまで届かず、表面だけを濡らして乾燥を遅らせる
分解できないため、汚れを逆に奥に押し込んでしまう危険も
「臭いが取れた気がしたのに、すぐにまた臭う…」という声もよく耳にします。
正しいアプローチとは?
エアコンのニオイやカビを本気で解決したいなら、根本原因にアプローチすることが大切です。
- ・定期的なフィルター掃除(自分でできる範囲)
- ・冷房シーズン終了後の内部乾燥(送風や暖房モードで結露を防ぐ)
- ・プロによる分解洗浄(アルミフィンやドレンパンまでしっかり清掃)
特に、プロのエアコンクリーニングは高圧洗浄機と専用薬剤を使い、見えない奥の汚れまで徹底的に除去できます。結果として、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約にもつながります。
エアコン洗浄スプレー、かける前に一度立ち止まって

エアコン洗浄スプレーや消臭スプレーを使う前に、そのリスクをよく理解してください。
- ・故障してしまえば保証も効かない
- ・水漏れが起きれば、家財や壁紙にまで被害が及ぶ
安易なスプレー使用は、目先の快適さと引き換えに、大きな代償を伴うことになりかねません。
安心・安全なクリーニングは、プロにお任せください。エアコンの寿命を延ばし、快適な空間を維持するためにも、正しい方法でのメンテナンスをおすすめします。
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