汚れを落としているのは洗剤じゃない? 本当の主役は「水(お湯)」
掃除をするとき、多くの方が「どの洗剤を使えば落ちるか」を考えがちですが、実は汚れを落としている主役は洗剤ではなく、水(お湯)です。
汚れは、水やお湯によってゆるみ、浮き、流されることで落ちていきます。特にお湯は、油汚れや固まった汚れを柔らかくする力があり、洗剤がなくても「ある程度きれいになる」ことも珍しくありません。
洗剤は“助剤”|汚れを水となじませる役割
では、洗剤は何をしているのかというと、水だけでは落としにくい汚れにくっつき、水となじませる役割をしています。
油分や皮脂、ベタついた汚れは水をはじくため、そのままでは動きません。そこを助けているのが洗剤です。
つまり、水(お湯)が汚れを動かす主役で、洗剤はあくまで助剤(サポート役)という位置づけになります。
洗剤は多ければいいわけじゃない
この役割を勘違いすると、「洗剤をたくさん使えば落ちる」という発想になりがちですが、洗剤は使いすぎると逆効果になることもあります。
すすぎきれずベタつきが残ったり、汚れより洗剤が残ってしまうことも少なくありません。また、洗剤は適材適所で使わないと、本来の効力を発揮できません。
汚れに合っていない洗剤を使ったり、複数の洗剤を一緒に使うことで、かえって効力が弱まるケースもあります。
※洗剤の組み合わせによるリスクについては、以下の記事でも解説しています。
動画の“裏ワザ掃除術”、ちょっと待って!
洗剤に頼りすぎず、水の力を上手に使うこと
それだけで、掃除はもっとラクに、失敗も少なくなります。 「もっと強い洗剤を使おうかな」と思ったときこそ、一度立ち止まって水(お湯)の使い方を見直してみてくださいね。お問い合わせ
